ギャンブルアニメであるアカギという作品が好きなので
それを交えて語っていきます。ちなみに好きなのはアカギのアニメです。
漫画ではないです。そこはすいません。それではどうぞ。
目次
アカギと賭ケグルイについて
- おっさんだらけのアカギ
- 美少女だらけの賭ケグルイ
- どちらもギャンブルの天才を描いた物語
まずアカギ、賭ケグルイの説明をしますとどちらもギャンブルの天才を描いた物語ですね。
主人公の赤木しげると蛇喰夢子両名とも並外れた勝負勘の持ち主で天性のギャンブラーそれでいてギャンブルを神聖視しており純粋に賭け事を楽しみたい欲求を持っているというのが共通点です。
違いがあるとすればアカギの登場人物はおっさんだらけで麻雀しかしないんですが賭ケグルイは美少女だらけでギャンブルもバリエーションに富んでいます。
アカギの世界を万人に分かりやすく伝え、かつ楽しめるようにしているのが賭ケグルイの世界だと思っています。そういう意味では賭ケグルイはかなり楽しめる作品になっています。
無意味な死というギャンブル
- 指ギロチンというギャンブルの馬鹿らしさ
- 無意味すぎるギャンブル
- 無意味な死ってやつがまさにギャンブルじゃないのか?
今回は指ギロチンという賭け事のために指をかけるという完全にばかばかしいギャンブルでした。指一本をかける
無意味なギャンブル。アカギの名言が思い出されます。アカギの登場人物の中に偽アカギというのがいるんですが主人公のアカギに勝負を吹っかけてきてその時アカギが偽アカギに賭けるように提示したもの、それは「腕一本」というものでした。しかしこれに偽アカギが反発、余興や遊びに命や体を張れるわけがない。死が怖いわけじゃない、無意味な死はごめんといっていると言い返します。その時にアカギが言い放った言葉。
無意味な死。それがまさにギャンブルなんじゃないのか?
無意味な死ってやつがさ。俺はずっとそう考えてきた。闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才 第9話より
話を賭ケグルイに戻します。今回はまさに指一本をかけるという無意味な死のギャンブル。しかし賭け事がすきな蛇喰夢子はこういうのを待っていたといった感じで嬉しそうにしていました。
彼女はまさに無意味な死を求めているから指ギロチンというギャンブルに命を張ることができる。そういう意味では対戦相手の蟲喰恵利美は
ギャンブルに参加してないんですね。
絶対安全というセーフティがあるとわかって参加している。まさに無意味な死を避けるニセアカギそのものといえるでしょう。
しかしその絶対的な自信も夢子の言動でセーフティの存在があやふやかもしれないと思うともうおぼろ。最後には泣いてしまいました。ニセアカギも最終的に鷲頭巌というさらなる強敵と勝負し死んでいくわけです。そして負けた時死にたくないと無様に言い放っていたニセアカギと蟲喰恵利美がダブります。
死にたがりはギャンブラーではない
- 生志摩 妄は勝負しない
- 夢子はそれが分かって嫌っている
- ただの死にたがりはギャンブラーではない
生志摩妄は本当の意味での死にたがりです。
アカギも常軌を逸した行動をとるときがあり彼も死にたがりと称されるときがありますが彼女とアカギとには決定的な違いがあります。
それは勝負をしているかどうかの差です。
前述した鷲頭巌とアカギが鷲頭の莫大な金とアカギの血を賭けた麻雀で勝負するとき彼は途中まで大勝ちします。絶対的有利な賭け事だったので鷲頭は最初は意気揚々としていたのですがアカギに負けるにつれ憔悴していき最後は倒れてしまいます。
しかしこれを見るとアカギは今までに失った自分の血液をすべて捨て、最後はタバコの吸い殻までかけておじゃんにしてしまう。
そして鷲頭に勝負を続行するように申し入れ今後抜き取った血液は破棄してもらって構わないといいます。
この譲歩で再び復活した鷲頭とアカギは勝負することになります。この行為を横で見ていた仰木という人物が「死にたがり」と
罵倒しますがそれは違うと私は考えています。
アカギは鷲頭と純粋な勝負がしたいからこうした譲歩をしているわけであってただ死にたいというわけでしているわけではない本気の鷲頭と一回戦ってみたい。その一心での行為といえます。
対する妄はアカギでいえば血液を失うことに喜びを感じているんですね。
賭ケグルイの一期でもありましたがロシアンルーレットで自分の命をかけるときわざとイカサマを分かりやすいように仕掛け自分が夢子に殺されるように仕組みます。
この行為を見て夢子は死にたがりと称し、妄を見下します。
つまりアカギは勝負に情熱をかけるためにあえて死ぬような行為を選んでいるのに対し妄はただ死ぬことに興奮しているため愚行を犯している。
妄はそもそもギャンブルという勝負をしていないということになります。
勝負事が好きなのではなく死ぬことが好きな本当の死にたがり、そう見抜いた上で夢子は自分とは違う人間だと感じ彼女を嫌っているわけです。恐らく妄が吸血麻雀をしたら一瞬で血を抜かれてあの世に送られていたことでしょう。
蛇喰夢子とアカギがこだわる本当の勝負について
- 夢子とアカギがこだわる本当の勝負
- 勝利とはリスクと等価交換で手にするもの
- ニセアカギは本物になれるか
上記に書いた通り夢子もアカギも本当の勝負にこだわっているといえます。
私が賭ケグルイが好きなのは女子生徒がただ単に賭け事をするというだけでなく博打の持つ哲学、そしてその面白さにきちんと触れているからこそ面白いと考えています。アカギも同様で麻雀という狭いジャンルでアカギという天才を通し賭け事の深さを教えてくれる。そういうところが私は好きです。
さて、今回の勝負では指を失うというギリギリのリスクを背負いながらどうこの局面を各々が凌いでいくかといったことがポイントとなってきそうです。「勝利とはリスクと等価交換で手に入れるもの」というアカギの名言がありますがまさに今回はまさにそのような勝負といえるでしょう。
指一本飛ぶかもしれない「無意味な死」をかけたギャンブル。個人的に注目してるのは蟲喰恵利美。夢子と妄は絶対に指をはなさないでしょうから普通の人間にもどった彼女の動向が気になります。セーフティがないかもと思ったとたん一般人になってしまいましたがそれでも彼女は指を離さない。つまり勝負を下りないと決めたわけです。
ニセアカギと同じと前述しましたが彼女は恐らく百喰一族のプライドがあるからこそ勝負を下りなかった。そこにニセアカギとの差があります。
泣いている姿は無様でしたが彼女はどんな行動に出るのか。ニセアカギと同等なのかそれとも違う一面を見せるのか。普通の彼女だからこそ見れる一面が私は見たいです。
まとめ
- 無意味な死、それこそがギャンブル
- しかし死にたがりはギャンブラーではない
- 賭ケグルイは博打の深淵をのぞかせてくれるか
というわけでまとめてみました。次回も楽しみにしています。では。