【ケムリクサ 1話感想・考察】たつきの「あい」の魔法

たつき監督のテーマが良く出ていていい内容でした。
けものフレンズのテーマが「ともだち」ならケムリクサは「なかま」でしょうか。
そしてりんの「あい」という感情も気になります。

全体の感想

たつき監督はたつき監督でした。
女の子たちもたつき監督の良さが出ています。
それは決してジャパリパークのような理想郷ではないけれども「ふれんず」たちが持つような明るさもあって嬉しくなっちゃいます。
どんなひどい場所でも自分を忘れずに生きている女の子たちのけなげさが良いです。
そして嬉しかったのがきちんと投影対象としてのキャラクターもいること。
けものフレンズでは「かばんちゃん」がいましたがこんどは「わかばくん」とうキャラクター。
おどおどしていて自信なさげでそこもかばんちゃんとダブります。
でもやるときはきちんとやる。りなを助けた姿はかっこよかった。
最初は「むし」扱いで「ふれんず」とは程遠い扱いのわかばくんでしたがこれで「ふれんず」に近づけたのかな。
「すっごーい」「たーのしー」といえばじゃぱりぱーくという理想郷へ連れて行ってくれてあわよくば「ふれんず」になれるかもしれない。
そういう魔法をかけてくれたのが「けものフレンズ」ならケムリクサは絶望的な世界で女の子たちをちょっとずつ助けていく。
そのなかで信頼を回復し「なかま」にしてくれるような良さがあります。
たつきの魔法、かけてあげるよ。

整理

人が生きるためにはまず「みず」が必要不可欠でその上で「みどりちゃん」を育てる
ことで便利な道具を作っていると判断できます。
また、この世界のたべるという行為ですが普通の人間のそれとは違っていて少し特殊なのかもしれません。

食料の確保について

この作品では食べるということが一つのキーポイントになりそうです。
りなはみずに触れた瓦礫をたべていました。
他のりな達がうらやましがっていたことから食べるという行為自体を楽しめるのかもしれません。
そして注目したいのは「みず」に触れた瓦礫をりなが食べていたということ。
瓦礫を食べるという行為を無差別にしているわけでなくくみ上げたみずから出て来た瓦礫だけを食べているのには意味があるのかもしれません。
恐らくですが「みず」に触れた物体は「おいしく」なり食料になると考えます。
しかしその次のりんの「とっておいて」という言葉から食料はただ食べるだけの行為ではなくあとから出し入れできるものであると考えられます。
つまり姉妹たちのたべるという行為は普通の人のように胃袋で消化する行為ではないと考えられます。
もう一つ注目したいのはみどりちゃんの葉っぱを食べていた時の行為。
りなはスカートの中にしまっていたりりんが胸の中にしまっていたことから口で食べなくてもエネルギーの補給ができるのかもしれません。
またみどりちゃんの葉っぱ「ケムリクサ」を食べることによりりんはビームを出したりりなはスカートの攻撃に使っていることからケムリクサを体内で変換して攻撃手段として用いているのではと考えられます。

アカムシについて

みずはアカムシにとっても重要な存在ではないかと考えられます。
わかばくんが水の中から登場した時「むし」だと姉妹たちは判断しました。
これは単に「うごいているもの」であり「わたしたちのほかにいきているもの」というわけではなく「みずからでてきたもの」であり「みずをうばうもの」という意味もあって攻撃しているのではないかと考えられます。
もう一つのキーポイントはりながみずを味見しようとしたときアカムシが襲来したということ。これはアカムシが水を欲してやってきたのではないでしょうか。
またアカムシはみどりちゃんとは対になる存在だと考えています。
みどりちゃんがみずを栄養にしてはっぱにしたのが「ケムリクサ」ならみずを毒物に変換したものが「アカギリ」であると考えられます。
またりながアカムシに対して「ぼっこぼこにしてたべてやるな！」と言っていましたがアカムシも水をエネルギー源としているからこそ食料として認識されていると予想しています。
姉妹とアカムシどちらも水を欲していてそれを奪い合っているのがケムリクサの世界といえるでしょう。

わかばくんについて

恐らくわかばくんは植物人間なのでしょう。
わかばくんという名前で完全にネタバレしていますが水をたくさん与えられてそのうえでケムリクサが結晶化したのがわかばくん。
ケムリクサをあてられて傷が治っていましたが恐らくケムリクサの成分を吸収して無意識に修復に使ったのだと思われます。
また、アカギリのなかをもろともせず進んだことから程度霧の攻撃は効くけれども抗体もあると考えられます。
これもわかばくんがケムリクサの結晶体だからこそアカギリにも打ち勝てたのだと判断できます。
また今回の戦闘でわかばくんがアカムシの熱を感じ取っていることから敏感に察知できるセンサーもそなわっているようですね。
一生懸命戦う姉妹に世界は「みどりちゃん」という贈り物をしてくれたと考えられますがさらに助けを呼ぶ存在としてわかばくんが召喚されたのでしょう。
アカムシと人の行動が活発になることを予測して生まれたのがわかばくんという存在だと考えられます。

モデルの島は軍艦島

舞台のモデルはシルエットから見るに長崎県にある軍艦島らしいですね。
炭鉱で栄えた島でしたが閉山に伴って人口が減少。
今は無人島になっているみたいです。

りょう・りくという存在

今回姉妹からりょうとりくという名前が出ていましたが他の姉妹もいたのではないか考えられます。
恐らくアカムシに倒されて亡き者になったのか。それとも人知れずどこかにいるのか。
もし他にも姉妹がいてこの先出会いがあるとしたらかなりワクワクしますね。

リンたちは植物の一部分

りん、りつ、りなの3姉妹はそれぞれ植物の一部分なのではないでしょうか。
りんは外的から身を守るつるの役割があって戦闘に特化している。
りつはケムリクサの根っこを通信手段や移動手段にしているからそのまま。
りなはたくさんあるということで葉っぱをあらわしていると考えています。
ふりふりのスカートの間口の広さも現わしていて葉っぱをモチーフとしてると
思っています。

「ともだち」から「なかま」へ

けものフレンズのテーマが「ともだち」ならケムリクサのテーマは「なかま」といえるでしょう。
けものフレンズでは本当にサーバルちゃんたちがなんでも肯定してくれて私も「すっごーい」といえばジャパリパークという理想郷につれてってくれるのじゃないか？という良さがありました。
こんなしょうもないおっさんでも「ともだち」として迎え入れてくれる。社会は見捨ててもジャパリパークなら私を迎え入れてくれる。
たつき監督のやさしさがそこにはありました。
それに対しケムリクサの世界は厳しすぎる。かばんちゃんは最初から「ふれんず」だったの対しわかばちゃんの扱いは「むし」。
つまりいきなり敵として認識されるわけです。しかし姉妹を助けたことによって仲間関係の萌芽もみられました。
そして「なんだ…これは…」というりんの最期の台詞。恐らくわかばに愛情のようなものを感じたのでしょう。
かばんちゃんはジャパリパークの旅を通じてサーバルたちと本当の「ともだち」になれましたが
アカムシとの戦いを通して過酷溢れる世界を生き抜く「なかま」として生き抜く物語といえそうです。
そしてそれが最終的にりんの「あい」につながるのかも気になるところです。
たつき監督が愛情を描くとは思いませんでしたがどう彼が「あい」に魔法をかけてくれるのか。注目したいところです。

まとめ

• 謎多き設定
• 今後が楽しみ
• りんちゃん惚れたな

というわけでまとめてみました。次回も楽しみにしています。では。

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